インフルエンザの治療薬には、抗ウィルス薬が使用される傾向にあります。その中でも、タミフルは、服用しやすく、A型、B型、どちらにも効果があると言われていることもあり、多くの医療機関で用いられているようです。しかし、タミフルには、問題もあります。
タミフルという名称が多くの人に知られるようになったのは、タミフルを服用したことが原因とされた事件ではないでしょうか。10歳代の若い年齢層において、インフルエンザの治療にタミフルを服用し、その患者がマンションから転落したり、異常行動が見られたりした事件が、立て続けに起こりました。これによって、タミフルの服用を見直す対策が取られました。しかし、タミフルと異常行動の関係性が解明されておらず、10歳代の患者には原則使用禁止としているのにとどまっています。
また、タミフルは、副作用が殆どないと言われていますが、実際には、副作用の報告が厚生労働省に報告されています。その中には、突然死もあったようです。更に、タミフルの服用によって、インフルエンザに対する効果は、1日程度短くなるというものにとどまっており、B型にも効果があると言われていますが、その結果は、わずか3%となっています。それ以上に副作用の可能性が指摘されており、過剰使用によって、薬の効きが悪くなる耐性ウィルスが広がることも懸念されています。
しかし、インフルエンザと聞くとタミフルと言われるように、現在でも、多くの患者がタミフルを服用しています。それは、同じ効果のあるリレンザの数が少ないことと、カプセルで飲みやすいことなどから、インフルエンザ治療には、タミフルが多く処方される傾向にあるようです。
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